▼あらすじ
「いっちゃん、俺じゃだめ?」
風呂がこわれたという先輩〝いっちゃん〟を部屋に呼んだ順平は、酔ってせがんだキスをきっかけに二晩で肉体関係となった。
翌日、今度は〝挿入〟に備え浮かれる順平だったが、ふいに職場のOB・辻井のことを口に出した途端、いっちゃんの顔つきが変わる。
結局順平はコトを失敗し、いっちゃんが自宅に帰る日を迎えてしまいーー。
のぼせそうなほど不器用な恋、描き下ろし収録!
がむしゃらヘタレ×迷えるゲイ男子の、風呂にまつわるラブストーリー。
***
ストーリーの完全度:普通
トーン:せつない・ほのぼの
エロ度:普通〜低い
萌え度:低い
総合評価:★2.5
のばらあいこ先生の作品は「寄越す犬、めくる夜」しか読んだ事がないのですが、人に勧められたのでこちらの作品も読んでみました。
私の中でのばら先生ってストーリー構成と心理描写が得意な作家さんのイメージだったのでこちらの作品も期待して読んだのですが…すみません、私には萌えどころも面白さもよく分かりませんでした…(-_-;)
まず、圧倒的に情報が少な過ぎるんですよ。出だしも唐突で、何かの続きものかスピンオフなのではないかと疑うレベルです。とにかく初っ端から訳が分からなくてこの時点で躓いてしまいました。
戸惑いつつ読み進めてみても順平といっちゃんの関係性がイマイチ見えて来ないんです。この二人、同じ職業の先輩後輩という関係なんですが、それすらもぼんやりしていてイマイチ伝わって来ないんです。(何なら私の場合、最後までよく分からなかったです…^^;)
順平がいっちゃんに惹かれる理由も、いっちゃんが順平に惹かれる理由も何だか薄ぼんやりとしていて分かりづらいし、結局何が何だか分からないまま終わってしまったという印象でした。
冒頭のいっちゃんの独白シーンは良かったのに、何で本編をこんな急な始め方にしたのか…。いや、別に急でもいいんですけど、それならせめて人物の紹介や関係性の説明くらいは最初の時点でしていただかないと(-_-;)
個人的にはかなり読みづらく、あまり楽しめなかった作品でした。まぁ、人にはそれぞれ好みがありますから…。
- 感想投稿日 : 2020年10月15日
- 読了日 : 2020年8月31日
- 本棚登録日 : 2020年4月28日
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