コスメティック(小学館文庫) (小学館文庫 N は- 1-1)

著者 :
  • 小学館 (2002年10月4日発売)
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本棚登録 : 1629
感想 : 166
3

面白い。
解説にある通り、化粧品業界の裏話が面白い。
物語りもリアルで面白い。
林真理子さんうまい。
ちなみに、倉田真由美さんの解説がこれまた面白い。(解説好きにはこたえられない)

だから私の感想は端っこで、リアルだったことを書く。

ヒロイン沙美さんの最所の恋人のお母さんの描写。
かなり意地悪っぽくリアルですねー。

初めて許婚の実家を訪れ、お母さんに会う場面。

『ドアが大きく向こうから開けられた。若づくりした女、というのが沙美の第一印象である。そう濃い化粧をしているわけでも、派手な洋服を着ているわけでもない。が、その初老の女には、どこか諦めていないような、体の奥がはしゃいでいるようなところがあった。』

うーむ。まいったなー。
これは林真理子さんの筆力のうまさによるものなのか、私の僻みなのか。
ユーモアを通り越した皮肉?でも、そう感じるのだろうなー。
激しく反応したのだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2004年
感想投稿日 : 2021年9月16日
読了日 : 2004年2月6日
本棚登録日 : 2021年9月16日

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