まえに「ニューヨークの24時間」の感想で書いたが、歯切れのよさでフリーランスジャーナリスのト千葉敦子さん、好きだった。そんなに断定してよいのかと思うほどに、はきはき文章を書いている。
この本は壮絶なガン死の5年前の、死を覚悟した多忙な日々1982年一年間の読書日記である。
出てくる書名は半分は英語の原書であるし、私の傾向とはちがうが日記の行間が興味深く好感を持った。
千葉さんらしく面白くない本くだらない内容と思った本は即、投げ出す。否、一気呵成に読了しても『何か参考になるかと思って読んでみたが、特に目新しい話はなかった。』と斬る。大切と思ったフレーズは書き出し、適切なコメントを添える小気味のよさ。
もう20年以上も前になるジャーナリストキャリアの女性の読書日記だから、この現代ではどういう風だろうかとも興味湧くが、わたしは自分流で確立したいと思う。やはりわたしがななめ読みだった。
彼女の「よく死ぬことは、よく生きることだ」もおすすめ。あ、これは「ニューヨークの24時間」の感想の書いてあった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2000年以前
- 感想投稿日 : 2021年9月12日
- 読了日 : 1987年12月4日
- 本棚登録日 : 2021年9月12日
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