中学校で強烈なイジメを受けている斜視の男子と身なりが汚い女子の日々を描く川上未映子さんの小説。
イジメの内容がエグく読んでいて可哀想になるが、同じような境遇である二人が次第に共感し、恋愛感情を抱き、仲間意識を共有していき、二人だけの世界で生きている意味を確認し合う展開でホッとする。
終盤にかけて、いじめている加害者側の心理描写、女子が考え方をどんどん突き詰め始めると同時に、身なりも更に汚くなっていくなど、胸が詰まる感じが続き、最後は大きな事件が起きて、サッと終わってしまう。
読後は置いてけぼり感を感じ、頭が整理できず、もう一度読み直したいようなしたくないような、という感じでした笑
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年3月25日
- 読了日 : 2023年3月25日
- 本棚登録日 : 2023年3月21日
みんなの感想をみる