キスが国際的に違法とされ禁止されている世界。友情でも愛情でもキスで表現することがない、そんな世界って全く想像できない。親愛の情をキスなしで表すなんて…
でも生まれた時から「キス」が存在しないなら、それはそれでどうってことないのかもしれないなぁ、などと。
けれどその、キスが致死率100%のとある病気をもたらす原因になるところからこの物語の悲劇は始まる。
恋愛が手軽になったように思える今の日本と比べ、「愛」と「死」が隣り合わせな中での彼女たちの「生」がいっそう哀しい。文字通り命を懸けて誰かを愛する。彼女たちの精一杯の「生」からは悲劇しか生まれないのだろうか。
読書状況:読み終わった
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2015年3月
- 感想投稿日 : 2015年3月11日
- 読了日 : 2015年3月11日
- 本棚登録日 : 2015年3月11日
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