読みやすい訳文でサクサク読めて、内容もそこそこ面白かった…けど人にはおすすめしづらい。
血の気の多いバディと共に問題解決にあたるインテリの構図は安心感がある。
上巻の感想でも書いたように、練り込まれた世界観や扱っているエピソードに対して、グロテスクな描写の多さと、それぞれの要素の薄さが気になってしまった。
USAというゲームとその内容が受け入れられる説得力はあるもの、上下巻で表紙に大写しであるメカについては、作者が書きたかっただけ感がある。
最後の短章で、石村の原点とその後の生き方、六浦賀将軍の思惑、クレアの理想、結果として訪れた大量の犠牲者という部分に思いを馳せさせる構図はうまかったと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月23日
- 読了日 : 2022年11月23日
- 本棚登録日 : 2020年2月23日
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