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犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)が、妻・康子(竹内結子)と共に引っ越してきた新居、そこには隣人として普通ではない隣人西野(香川照之)が中学生の澪(藤野涼子)と一緒に暮らしていた。高倉も、妻康子も西野の異常さには気付きながらも、彼のつかみどころのない積極的な接近に翻弄されていく。
元刑事だった高倉は、同僚だった刑事の野上(東出昌大)とともに6年前の未解決事件に関わっていくのだが、ある日野上がこの事件に巻き込まれて死んでしまう。それをきっかけに高倉は西野が6年前の未解決事件に深く関わっていることに確信を深めるが、その時はすでに妻の康子もそして高倉自身も西野の猟奇的な犯罪の術中に堕ちかかってているというストーリー。
中学生役の澪の振る舞いがどうも不可解で幾つかの可能性と期待をもって映画を観ていた。
高倉に「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」と謎めいた言葉をかけたり、西野から逃れて高倉の家に駆け込んできて助けを求めたり、最後にマックス(大きな犬)を連れて独り別の方向に元気に走っていってしまったり。
ーー解釈の可能性を観ている人に委ねているのかもしれないが、それ以外にも、消化不良の素材がアチコチに散りばめられたままストーリーは進行し、ぎこちない映像がそこにプラスされて、ドキドキ感を高めていくことに繋がっている。
西野の手口は、2012年に発生した「尼崎連続殺人事件」の角田美代子を想像させた。
2017/02/16
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年2月13日
- 読了日 : 2017年2月15日
- 本棚登録日 : 2017年2月13日
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