雑誌でこの本の広告を見付けて、作者の名前を見た瞬間、"これは買わねば!"と、発売翌日には本屋さんに駆け込んで手にした一冊
を、ようやく読めた
皆少なからず変えたい過去があって、でも過去は変えられなくてーー
そんな過去の思い出の形を、商店街でふとしたきっかけで出会った人のを変えていった明里と時計屋さん(と太一も?)
皆いいキャラしてたなぁ
谷さんの作品で伯妖以外で読むのは初めてだったけど、素敵な一冊だったなぁ
どの話もほんわか、ほっこりする話だった
おとぎ話っぽい感じがしたり、猫又やら生き霊やら言ってるかと思えば、ちょっと切ないところとかもあったし、最後にどんでん返しとまではいかなくても、ちょっとビックリな展開が待ってたりしたし、
太一に笑わさせられたり、ハルコさんの思い出や時計屋さんのお兄さんの最後の思いにウルウルしたり、最後の展開に軽く混乱しながらもドキドキしたり、で読んでて気持ちも大忙しで、文庫一冊なのに、中身ぎっしりだったな
明里と時計屋さんの距離が変わってく様子も好きで、谷さんが描く人物が好きなのかもしれないってちょっと思った
(にしても時計屋さん、優しくて素敵な人だったな)
時計屋さんも言ってたけど、未来と過去、変えられないって決めつけないで考えたら、変えられるのかな
事実は変えられなくても、少なくとも登場人物達のように、その思い出の形は変わるよね
そうすれば未来も変わってくるのかも・・・?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Book♪
- 感想投稿日 : 2012年9月30日
- 読了日 : 2012年9月29日
- 本棚登録日 : 2012年9月29日
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