死刑絶対肯定論: 無期懲役囚の主張 (新潮新書 373)

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  • 新潮社 (2010年7月16日発売)
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某先輩が勧めていたので購入。死刑に特化した話は第7章だけで、全体的には刑務所の囚人は反省していないものが圧倒的に多いので厳罰化したり刑務所改革をすべきだという議論。とはいえ、実体験に裏打ちされているようでおもしろい。死刑の議論は、死刑以外では加害者は反省しないし、殺人とも釣り合わない、また遺族も死刑を望んでいる、といったような話。冤罪については態度を留保している。今日、教育がうまくいっていないのは学校だけではない、ということか。著者は刑務所では実存主義的な、自分の死を見つめる教育に効果があると考えているようだ。

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カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月13日
本棚登録日 : 2018年10月13日

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