人間の終わり: バイオテクノロジーはなぜ危険か

  • ダイヤモンド社 (2002年9月1日発売)
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感想 : 2

古い本だが、必要があって読み返した。クローン人間やヒト胚研究で「人間の尊厳」が問題になっていたころで、筆者は「X因子」という言葉を用いて人間の尊厳あるいは人格の根拠を同定しようとするが、そのあたりは大雑把な結論で終わっている(200頁あたり)。しかし、人間の尊厳を守る必要があり、われわれにはポストヒューマンになる自由はないという主張になっている。「真の自由とは、社会で最も大切にされている価値観を政治の力で守る自由を意味する」(253頁)というのが本書の保守主義的な結論だろう。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月13日
本棚登録日 : 2018年10月13日

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