序文に本作のサブタイトルは〝へやのなか〟であると書かれてある通り、これは7つの部屋で繰り広げられる、人生のひとコマを切り取った短編集です。
そこに住む人、訪ねてくる人、転がり込んでくる人。そこで人が暮らすかぎり、それぞれの部屋でそれぞれの物語が生まれます。ここに登場するのは、取り立てて特別な境遇にある人たちではありません。ごくありふれた人たちの、ごくありふれた日常が描かれています。せつないような、愛おしいような、とても味わい深いお話でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2010年10月31日
- 読了日 : 2010年10月30日
- 本棚登録日 : 2010年10月30日
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