明治・大正・昭和を生きた元士族の手記。子供時代に神風連の乱、西南戦争を体験し、20代を軍人として終え、30にしてロシア留学に旅立つまで。作者の長子の編集力がいいのか、とにかく読みやすくて面白い。
徳川の時代が終わったばかりの日本人の行動・思考は今とかなり異なるように見える。おおらかだし、感情表現が豊か。西南戦争時の薩軍と熊本の子供の交流などは、ファンタジーを読んでいるかのよう。
作者は自分の弱点をごまかさず、弱かったりずるかったりするところも正直に書いていく。続きの3巻を読むのが楽しみ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本 - 記録/手記/ルポルタージュ
- 感想投稿日 : 2010年12月28日
- 読了日 : 2010年12月27日
- 本棚登録日 : 2010年12月28日
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