15:都市が生きているという設定はあれこれ見かけるけど、電磁波が飛び交う都市を脳そのものに見立てた作品は初めてだったように思います。理沙が幼いだけに、それまでの経験は色鮮やかでグロテスクなものとして再現されるのでしょうか。それとも、それを見る木根原や龍神たちが抱えた鬱屈が反映されて、そのように不気味に見えるだけなのでしょうか。
幻想SFと名付けたくなるような、津原さんならではの非現実。物語が沼澤千夏に収束するのもまた、意味深でぞくぞくします。難しいけど面白かった。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月8日
- 読了日 : 2012年2月7日
- 本棚登録日 : 2018年10月8日
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