『D1 海上掃討作戦』/矢月秀作
ストーリー性は面白いなと思いました。本書は、法で裁けぬ悪人抹殺を目的に警視庁が極秘に設立した「暗殺部」。射撃の名手・周藤一希、刃物遣いの天才・神馬悠大ら精鋭を擁するのですが、第一印象は、痛快な時代劇を見ているかのような感じも覚えました。
著者の作品にしては、それぞれの登場人物がしっかり確立されているのと、それぞれに個性の強弱があるので、冒頭のストーリー性と相まって興味深かったです。
シリーズ第二弾の本作は、遠州灘沖を漂う男を、暗殺部のメンバーが助けたところから物語は始まります。
前作とは変わって、現場に潜入することが話のメインとして展開される中で、先述したように、正義の味方が紛争して悪者をやっつけるというシンプルにして王道な構成が意外とツボにはまります。
しかし、男を救助する一方、長閑な村が急襲され、船は爆発され、得体の知れぬ集団が村に現れたりと、話の展開はまさに息つく暇もない!!!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文庫
- 感想投稿日 : 2019年4月16日
- 読了日 : 2019年4月10日
- 本棚登録日 : 2020年5月18日
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