『采配』/落合博満
やっぱり、奥深いです。
そんな考え方があるのか~という箇所ばかりでした。
プロ野球の中日ドラゴンズの監督でもあった著者の「マネジメント」に関するテーマである本書。
ビジネスシーンでも多分に、当てはまる、それどころか、ズバッと切れ込んでくるところが多いですね。
ドラゴンズの監督時代は、徹底して、表情は鉄仮面のごとく変わらず、常に勝利第一主義。勝利こそがファンを喜ばせるという考えでした。
ファンサービスという観点でいえば、物足りないと思ったファンの方もいたでしょうが、勝つための哲学は、随所に本書にまとめられています。
p11
本当の意味でのプロとは、自ら考え、責任を持って行動し、積極的に教えを乞い、成長を続ける、いわば「自立型人間」のことである。
p152
他の選手の長所を探す目を持つことで、自分が新たな取り組みをするときの引き出しにすることができる。
自分の仕事だからこそ、まだまだ知らないことがあるはずだという謙虚な姿勢を持ち、仲間、ライバル、同業他社が何かに取り組もうとしている際には、深い関心を寄せながら観察してみるべきだ。
p295
大切なのは、何の仕事に就き、今どういう境遇にあろうとも、その物語を織り成しているのは自分だけという自負をもって、ご自身の人生を前向きに采配していくことではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
スポーツ
- 感想投稿日 : 2020年6月12日
- 読了日 : 2021年12月18日
- 本棚登録日 : 2020年6月12日
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