プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA フ 6-1)

著者 :
  • 早川書房 (2017年3月23日発売)
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本棚登録 : 128
感想 : 15
4

能條良明、ニックネームは「プロメテ」。
在宅プログラマとしてさまざまな企業の依頼を受ける天才ハッカー。
MITの学生時代にFBIのシステムに侵入し、逮捕。3年を塀のなかで過ごす。
そんな彼にアメリカの対テロ組織のITエンジニアリング部門からお声がかかり、
偽造パスポートでロスへ。
ふるなじみのオタクハッカー、パンドラやICPO出向の村岡らと
システムの裏側に潜む「テロリスト」とのバトルに挑む。

かなり凝った章立てになっていて。
1章ごとにどんでんがえしがあり、「本当の犯人」像が二転三転する。
ミステリなので犯人探しとそれをミスリードする「伏線」がよくできているということではあるんだけど。
1人称小説なので簡単に状況にだまされ、読者と同じレベルで驚き、翻弄される「プロメテ」がコンピュータの腕はすごくても、人間心理にはうとい人間に見えてきてしまう。

それでもそれなりに楽しめたので☆☆☆☆。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2018年
感想投稿日 : 2018年12月26日
読了日 : 2018年12月26日
本棚登録日 : 2018年12月2日

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