能條良明、ニックネームは「プロメテ」。
在宅プログラマとしてさまざまな企業の依頼を受ける天才ハッカー。
MITの学生時代にFBIのシステムに侵入し、逮捕。3年を塀のなかで過ごす。
そんな彼にアメリカの対テロ組織のITエンジニアリング部門からお声がかかり、
偽造パスポートでロスへ。
ふるなじみのオタクハッカー、パンドラやICPO出向の村岡らと
システムの裏側に潜む「テロリスト」とのバトルに挑む。
かなり凝った章立てになっていて。
1章ごとにどんでんがえしがあり、「本当の犯人」像が二転三転する。
ミステリなので犯人探しとそれをミスリードする「伏線」がよくできているということではあるんだけど。
1人称小説なので簡単に状況にだまされ、読者と同じレベルで驚き、翻弄される「プロメテ」がコンピュータの腕はすごくても、人間心理にはうとい人間に見えてきてしまう。
それでもそれなりに楽しめたので☆☆☆☆。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2018年
- 感想投稿日 : 2018年12月26日
- 読了日 : 2018年12月26日
- 本棚登録日 : 2018年12月2日
みんなの感想をみる