『ウルトラセブン』でユリ・アンヌ隊員を演じられたひし美ゆり子さんによる、「アンヌ隊員の視点から見た『ウルトラセブン』」と「『ウルトラセブン』以前と以後のひし美さん」、「ひし美さんから見た役者さん達」を描いたエッセイでした。
最近『ウルトラセブン』を観たことからひし美さんを知り、このエッセイを拝読したのですが、良い意味でアンヌ隊員や他のウルトラ警備隊員達のイメージが崩れました。特にひし美さんのシャンデリア事件や毒蝮さんのシュワッチ事件が紹介されたところは笑ってしまいました。ひし美さんはそれら事件を振り返って、ご自分を『ダメ女優とか、プロ意識が薄かった』と仰っていますが、わたしは冬木透さんが解説されている通り、そういうところが『アンヌのことを放って置けなくて、かえってみんなが、アンヌの健気さに引っぱられていたのではなかろうか』と思います。
大変興味深い内容でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
評論・エッセイ
- 感想投稿日 : 2020年5月7日
- 読了日 : 2020年5月7日
- 本棚登録日 : 2020年4月15日
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