はじめに力道山のプロレスがあり
これにアンチを唱える形で、アントニオ猪木の
ストロングスタイルが出現した
予定調和に対する自然主義
言ってみれば、プロレスの純文学化とでも言うべき事態である
そしてそれと相対をなすように
馬場が、四天王が、大仁田が、デルフィンが、K-1が、総合が
それぞれにジャンルとしての輝きを放ちはじめた
そういった現象を発見、また
自らをも猪木に相対化されるものの一部とし
私小説的な独特のスタイルでもって世界観を構築
大量のプロレス記事に書き残したのが、井上義啓という人である
事実はあるが真実はない
「底が丸見えの底なし沼」とプロレスを形容する名言を残し
ある世代以上のプロレスファンにはなつかしく思い出される名前だろう
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- 感想投稿日 : 2015年12月8日
- 本棚登録日 : 2015年12月8日
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