青春の蹉跌 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1971年5月27日発売)
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本棚登録 : 656
感想 : 69
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 金持ちのいとこと結婚するため邪魔になった恋人と別れようとするが彼女が妊娠してしまい……、というありがちなプロットながら司法試験に合格するエリート法科学生である主人公のあまりに冷めたリアリストの視点が面白く、読みごたえはありました。また、叙述トリックものというわけではないですが、『イニシエーション・ラブ』を彷彿させるような「女こわっ」ってなるラストのどんでん返し(?)もヒヤッとしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年1月15日
読了日 : 2016年1月15日
本棚登録日 : 2016年1月15日

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