主人公にいつもほどの魅力がない。男を描く方がうまいのかも。特に恋愛関係が興醒めだった。
ODAを題材にとった着眼点は素晴らしいが、リベートと裏金で如何に私服を肥やすかというhow to話になってしまっている感も強い。何故、が掘り下げられていない。アフリカはよくわからないが、東南アジアは何千年も昔から賄賂が当たり前であるお国柄である。捉え方が違って当然なのに、援助国基準でしか考えられていない。それは援助支援全てに渡ることで、それが人道主義に基づくものであっても、医療・技術・資金援助を真に相手国のためにすることはは本当に難しいのではないか。もっとその辺の考察も突っ込んでほしかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年1月24日
- 読了日 : 2013年1月24日
- 本棚登録日 : 2013年1月24日
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