日本人へ リーダー篇 (文春新書 752)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年5月19日発売)
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本棚登録 : 1698
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相変わらず手厳しく面白い。
憲法改正について、律法と法律という分け方が面白かったが、多くの日本人にとって憲法は律法により近いのではないかと思った。何たって万世一系の元現人神から降されるものであったのだから。日本の政府は一度として国民が勝ち取ったものであった試しがないことも大きな要因だと思う。徳川が崩壊した時でさえ、農民層をはじめとした一般庶民が、自分たちの作った政府だなどと自覚したであろうか。
自分も外から見る立場の今、日本人は外交下手世界1、2を争うのは本当で、特に声がでかくて腕力があるもの勝ち(まさにメリケンそのもの)な今、どこぞの優秀な属国になってた方がいいとすら思えるほどだ。
民を考えた時、2割の優秀層、7割の一般層、1割の要お助け層という分類は面白かった。優秀層に属する者が1割を羨ましがって本分を発揮したがらないケースも多くありそうだな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2012年9月19日
読了日 : 2012年9月19日
本棚登録日 : 2012年9月19日

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