太宰治『斜陽』を思わせるけど、もっと痛々しさのある話。
華やかな過去を持ちながら没落した母親。
母親に甘やかされ、堕落した生活を送る弟。
その二人に搾取される主人公。
今まで母と弟という世界の中でしか自分が見えていなかったのが、夫という場所を得たことによって、全く別の自分の人生が見えてくる。
夫という人間も、人によっては受け入れられない部分もあるけど、主人公にとってはかけがえのない救世主だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年7月11日
- 読了日 : 2014年7月11日
- 本棚登録日 : 2014年7月11日
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