冥土めぐり

著者 :
  • 河出書房新社 (2012年7月7日発売)
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本棚登録 : 1306
感想 : 261
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太宰治『斜陽』を思わせるけど、もっと痛々しさのある話。
華やかな過去を持ちながら没落した母親。
母親に甘やかされ、堕落した生活を送る弟。
その二人に搾取される主人公。

今まで母と弟という世界の中でしか自分が見えていなかったのが、夫という場所を得たことによって、全く別の自分の人生が見えてくる。

夫という人間も、人によっては受け入れられない部分もあるけど、主人公にとってはかけがえのない救世主だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年7月11日
読了日 : 2014年7月11日
本棚登録日 : 2014年7月11日

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