政治責任 民主主義とのつき合い方 (岩波新書 新赤版 1913)

著者 :
  • 岩波書店 (2022年2月18日発売)
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感想 : 14
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責任を回避する政治家に対し私たちにできることは政治責任を取ることである.

これがこの本の主張の1つで、これだけでは一見よくわからないが、このことを厚く丁寧に論じる.適宜これまでの議論を要約したり読者の便宜を図る工夫がされていて高度な内容の割に読みやすくなっている.

印象的だったのは、シェイクスピアを引くアーレントの解説箇所.

“時のたがははずれた、呪われよ
それを正すために私が生まれたことは“

というハムレットの1節をアーレントは「責任」を論じる際に引く.一見何のことやらな文章だが見事な説明が与えられていた.気になる方は実際に本書を手に取って確かめてほしい.

政治、民主主義に関心のあるすべての人におすすめ.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月18日
読了日 : 2022年9月18日
本棚登録日 : 2022年5月3日

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