赤い指

著者 :
  • 講談社 (2006年7月25日発売)
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本棚登録 : 5141
感想 : 796

暖かい家庭を作った人間は、死ぬ時もそのように送り出してもらえる。
無駄足をどれだけ踏んだかで、捜査の結果が変わってくる。

「高齢化社会」という問題を扱った小説です。家族の絆よりも、刑事の推察に感想しました。容疑者の向かいの家に聞き込みに行った際、容疑者のことだけでなく周辺の住民の様子も聞きました。それにより、容疑者の不利益を少しでも軽減させようという、正に「プロ」の仕事です。

高齢者が登場する小説を読むと、自然と「死」について考えさせられます。少なくとも、社会に必要とされなくなった時は、自分の身の振り方を考えなければなりません。今でも社会に必要とされる程、尊大な人間ではありませんが。

「何のために生きてるのか。」難しい質問ですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年8月29日
読了日 : 2008年9月6日
本棚登録日 : 2015年8月29日

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