働く男 (文春文庫 ほ 17-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年9月2日発売)
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本棚登録 : 5587
感想 : 336
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#読了 2023.7.2

私が初めてアーティストのライブに行ったのは2015年8月、星野源の武道館ライブ。演奏、歌、すべて1人だけで行うライブだった。
友人に「星野源って知ってる?ライブがあるんだけど」と聞かれ「知らない。けど行ってみたい!」と付いていった。事前に聞いた過去の楽曲やライブDVDも素敵で、当日もとても楽しめた。

(アーティストのライブっていわゆる夏フェスみたいな陽キャのウェーイってイメージでビビってたから、全然違くて良かった笑)

今でこそ、ファンの人たちが終始立ち上がってて踊っちゃったりしてる星野源のライブだけど、私が最初に行ったときは基本的にみんな座って曲聞いて、たまに「源ちゃーん!」とか呼ぶと「はーい!誰!いま呼んだの!あ、君ね」」みたいに答えてくれたりして、下ネタや過去の恋愛話満載で、星野源が踊りたくなって「みんな立って!」って言っても全然立たなくて「お願い!みんなで踊ろうよ!」って言われてまったく源ちゃんは〜みたいな空気で渋々みんなで踊るみたいなかんじで。なんかすごく等身大なかんじで親近感が湧いた。それでいて真面目でアンテナ感度高くてセクシーで。一気に大好きになった。
当時は世間もまだ星野源が浸透してなかったけど、今や大スターだからワーキャーだし、話す内容も多少制限があるのかな。その後、2回ライブに行ったけど少し寂しいね。(昔は良かったニキかてw)

この文庫は2015年発行なのでその頃のお話。
「萌え」の話が「エロ」の話になっちゃったり、モテない話だったり、うんこだったり。ほんといいよね笑
うつ病やった私としては「不安神経症はこれは病気ではなく性格」って考え方とか、「コミュ障ですって、そっちが気を遣ってねって言ってる感じ」とかほんと同じこと思ってて嬉しかった。
エッセイ以外のショートストーリーを初めて読んで新鮮だった。「急須」好きです。

まだまだ売り切る前の著者ってかんじで、たくさん働いて、もがいて、ぶっ倒れて、復帰して、また自分を見直して。その時点で既にいろんな経験をした著者だけど、2015年以降一気に大スターの道を駆け上がり、当時とはまったく違う景色や心情を今や抱いているだろうな。
「よみがえる変態」「いのちの車窓から」も読みたい。

当時はガッキーと結婚するなんて1ミリも思ってなかったろうな笑 当時の気持ちをまだ残しているなら、ふとした時に「っつうか、おれ…ガッキーと結婚したのか…ヤベェ」って今でも思ってそう笑

でも、読めば読むほど、知れば知るほど、aikoとの方がお似合いだった気がするなぁと思ってしまう(まじで大きなお世話w)。でも、ガッキーもメンタル弱めだから、等身大で庶民感あって、苦労人の星野源に癒され、支えてもらえるだろうなぁとも思う。(だから誰目線よ!w)
ふたりとも幸せになれよ!←




◆内容(BOOK データベースより)
音楽家、俳優、文筆家とさまざまな顔を持つ星野源が、過剰に働いていた時期の自らの仕事を解説した一冊。映画連載エッセイ、自作曲解説、手書きコード付き歌詞、出演作の裏側ほか、「ものづくり=仕事」への想いをぶちまける。文庫化にあたり、書き下ろしのまえがき、ピース又吉直樹との「働く男」同士対談を特別収録。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月4日
読了日 : 2023年7月4日
本棚登録日 : 2023年7月4日

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