「上海特急」、満鉄、生島治郎、土肥原機関、青幣、夢野久作、吉屋信子、シェイクスピア、和泉聖治、ルイス・ブニュエル、唐十郎、「陰翳礼讃」、ニジンスキーの日記、吉田健一と金沢、ミハイル・バフーチン、エラスムス、ボー・ブランメル、モーリス・ベジャール、ケマル・アタテュルク、「金幣猿嶋郡」、「閑吟集」、ロレンツォ・メディチ。
チェリッシュエクストラの一冊として出た「森川久美の世界」、岸田理生によるインタビュー、土屋昌巳との対談で出た単語の、これらはごく一部。
当時森川久美が描いていた漫画の舞台は、世紀末のパリ、ルネサンスのイタリア、戦前の上海、とヴァラエティに富んでいて、それは森川久美ひとりの特徴ではなく、少女漫画無国籍論と揶揄されるほど、少女漫画の舞台には、いろんな国、いろんな時代がありました。そしてもちろんそこには、バックボーンがありました。まず漫画、そこから図書室というコースがありました。
いざや諸人、よろこびの時はいまぞ──なんて、いまでも諳んじている。いまは、ワインのあてに読み返したい。
(にしても、どうして漫画家さんというのは、フツーの絵柄を目指すのでしょう。漫画ならではの絵柄が好きなのに)
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- 感想投稿日 : 2010年10月24日
- 本棚登録日 : 2009年10月28日
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