原題を直訳すると「感情経済学」みたいな感じかな。
今で言う「行動経済学」についての分かりやすい学術本。最近行動経済学の本流行ってるけど、先駆け的存在かもしれない。
終盤には脳神経科学と経済学を融合させた神経経済学の紹介も少し。
人間は自分で思ってるほど合理的ではない。
錯覚し、自分の能力を過信し、責任転嫁し、時には自分の損得よりも他人に親切にすることや復讐心を満たすことを優先させてしまう生き物だから。
コンピュータはアルゴリズムで動く。正確な代わりに、計算処理に時間がかかる。人間の脳はヒューリスティクスで動く。処理が短時間で済む代わりに、正確性に欠ける。
なぜひとは経済的に合理的でない行動を取るのか、そのことにスポットを当てた名作。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
実用書
- 感想投稿日 : 2020年6月28日
- 読了日 : 2020年6月28日
- 本棚登録日 : 2019年5月7日
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