世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

著者 :
  • 小学館 (2006年7月6日発売)
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本棚登録 : 1895
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過去に大きく反響を起こした本をいくつか探し、購入した内の1つがこの作品。
恋人のアキを失ってしまい、絶望していた朔太郎が過去に想いを馳せる話。
4章で、好きな人との死別を経験した祖父が朔太郎に語りかける場面がある。そこで私は、彼の「死」に対する考え方を目の当たりにし、なんて前向きで強い人間なのだろうと感服した。理屈っぽい考えではあるが、「今も心の中で生きている」というありきたりなものの一点張りではないため、説得力があり、少なくとも私はとても気に入った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月11日
読了日 : 2021年5月11日
本棚登録日 : 2021年5月6日

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