大変面白く、読みごたえのある本でした。
与謝野晶子・宮本百合子・林芙美子という三人の作家がシベリア鉄道に乗って、ロシア・ヨーロッパを旅していますが、その軌跡を辿るように著者が旅をしていきます。
豊富な文学知識と親しみのある文章で語ってゆく紀行。対象となる作家に寄り添う体温を感じる理知的な文章は当該の作家の作品をも読んでみようかと思わせます。
いずれにしても、シベリア鉄道という旅愁を誘う取材対象だけでも惹きつけられる本です。
近代文学がお好きなら是非どうぞ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2011年9月18日
- 読了日 : 2011年9月10日
- 本棚登録日 : 2011年9月18日
みんなの感想をみる