宗谷名人に挑戦する島田八段の闘いと、故郷への想いが描かれる中で
島田八段を尊敬し、少しでも自分のできる形で支えたいと願う零くん。
ただ優しさを受け取るだけでなくて、自分が誰かの為に行動することを
身に付け始めたこと、すごく大きいと思います。
ここが彼の人間としてのターニングポイントじゃないかな。
どんな道も長い年月進もうとすれば、協力者と自分の双方に
努力と信念がなくては実現はしません。
誰もが、先行きどうなるか解らないと言おうが
変わってると言おうが、
自分たちには見えている「その道」の価値を
信じて歩き続けて行くしかないのです。
よくある進路とは異なった世界に身を置けば
それはどの世界にも共通で、そこにいる者同士の
理解や絆も生まれてきます。
それがなくして、どうして歩けるか。
孤独で、孤独じゃない。
二海堂くんと島田八段、零くん、そして宗谷さんのあいだにも。
それはきっとあるのです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
コミックス
- 感想投稿日 : 2013年4月15日
- 読了日 : 2013年4月14日
- 本棚登録日 : 2013年4月15日
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