ボキャブラリーが豊富でその使い方が絶妙な作家さんだと思う。
たんたんとしているようで勾配の多いストーリー。描く世界が素晴らしい。
DV男から逃げた大学生が見知らぬ街のホテル(しかも自分の名前のような)に
泊まり、誰からかわからない留守電メッセージを聞き、言われた場所へ行き、
男の子と出会う。(まさか七歳とは)
蜂にさされたその子は砂糖のお店に住み着いて、主人公もそこで店の手伝いをする。消しゴムハンコやエコバッグで店を盛り上げるくだりはおもしろい。
その子を追いかける人物の正体が気になるのになかなかわからない。そして・・・・・・まさかそういう人だったとは。
逃げているときに駅で出会った男性とのシーンは必要だったのかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
中島京子
- 感想投稿日 : 2013年2月14日
- 読了日 : 2011年7月27日
- 本棚登録日 : 2013年1月1日
みんなの感想をみる