本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2011年10月21日発売)
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本棚登録 : 2010
感想 : 259
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岩波少年文庫から50冊を選んだジブリの小冊子を土台に、インタビュー素材をくっつけて新書にしたもの。子供のころほど純粋に読書を楽しめていない自分を振り返りつつ読んだ。

読んだことがない本がほとんど。宮崎駿自身も大人になってから読んだ本を結構選んでいる。違う訳や出版社で読んだのが多いかもしれないが、自分が読んだことがある本(絵本版とかは除く)は、、、
・シャーロック・ホウムズの冒険
・注文の多い料理店
・海底二万里
・ロビンソン・クルーソー
・宝島
ちょうど1割。トム・ソーヤーとかドリトル先生とか、有名どころもスルーしてしまっているなあ。こんど子供と一緒に本棚にある「星の王子様」でも読むか。

後半のインタビュー部分は、しょせんインタビューと言うか取り留めのないような話だが、やはり言うことが深くて説得力がある。取りあえず、子供は変な格好で本を読むというのはその通り。石井桃子は別格との評価。あと、挿絵も大事だとか。

最後の3.11は蛇足な気がした。これも同時代の記録と思えば、これはこれで良いのかもしれないが。児童文学は「やり直しがきく話」であると。子供に向かって絶望を説かない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月5日
読了日 : 2012年6月11日
本棚登録日 : 2018年11月5日

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