アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2011年8月28日発売)
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感想 : 159
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とても興味深く読み進めた。
今まで戦時中の話は怖さも手伝い読むことがなかったが、今回のこの本で初めてきちんと読むことができた。それは戦中に物質は貧しくとも心の豊かさを失わずに生活していた日本人の姿がはっきりと見えたからだ。
また広岡浅子やヴォーリズ、澤田美喜など明治期に活躍した人々との接点が見えてきて嬉しくなったり、教科書の中の歴史上の人物だと思っていた市川房江や、生きて動いている姿をみたことがある宇野千代が同時代に活動しているのを知り、昭和初期という時代が本当に自分たちの今につながる実在の時代だったのだなあと感じた。今更だけど本当に感じた。

今まで手にしてこなかった赤毛のアンを読んでみようと思う。いや読みたくてたまらない!!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2014
感想投稿日 : 2016年5月14日
読了日 : 2016年5月14日
本棚登録日 : 2016年5月14日

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