対象喪失: 悲しむということ (中公新書 557)

著者 :
  • 中央公論新社 (1979年11月21日発売)
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本棚登録 : 536
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前半の本当にさわりの部分は面白い。後半も少し面白く為になる内容が書いてあるが、全体的に価値観が現代と違っていて今ひとつピンとこない。「そう…かなぁ?」「ぇえ〜?」と思いながら読み進め続けることになったので苦痛すぎて中盤の退屈なフロイト話は全部飛ばした。
終章の、フロイトが母親から死について教えられた時の話が良かった。
「人間は土から作られていて、土に戻らねばならない」
そして母親が団子を捏ねた捏ねカスを見せて、
「人間もこういうカスでつくられているだけ」

あとP66の望郷の一説も良かった。
肝腎要の対象喪失の克服にはどうしたらいいのか具体的な策については自分の中ではボーンヤリ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年2月7日
読了日 : 2023年2月4日
本棚登録日 : 2023年2月4日

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