桐谷美玲といえば「ゆるかわいい」ことで有名だろう。この映画は、そんな彼女の様々な表情が垣間見える素晴らしい作品なのだ。
この作品はタイトルを「女子―ズ」という、女性戦隊ものの映画なのだが、各々のキャラクターが、男性で言うところの「二枚目キャラ」ではなく「三枚目キャラ」が多いのだ。(みんなどこかツッコミどころがある)
そのリーダーを任されるのが桐谷演じる「レッド」なのだが、「レッド」になった理由が名前に「赤」の字が入っていたという安直な理由である。
そう、この映画は全編通して安直なのだ。
彼女らは「地球をまもる」という理由で、多忙な中、怪人が地球外からやって来ると、召集されるのだが、建設会社のOLのレッドをはじめ、みんな(全部で五名)多忙なのだ。
ついには、五人でないと出せない「女子トルネード」抜きで怪人と闘って、ボロボロになり、一人サボったレッドのところに、全員が苦情をいいにまでくる。
真面目なレッドは「地球を救うこと」がどんなに大事なことか分かり、怪人が地球にやってきた時召集に応じなかった、他の四人のメンバーを集めに行くが、みんな各々の事情があり、参加できない。
そんな中をあの手この手を使って、レッドからイエロー、レッド・イエローからネイビーと一人一人集めるのだが、その方法が面白い。この作品の見せ場といおうか存在意義といおうか、そのような理由になっている。すなわち、「忙しい現代人でも、友達って重要!」と思い出させてくれる作品なのだ。
主人公が桐谷美玲なので、もちろん彼女のOLライフが、怪人と闘っていない時は中心に描かれているのだが、彼女がなぜリーダーになったのかが分かる。そう、彼女は常に一途なのだ。
そんなわけで、桐谷のファンも、他の女の子のファンも楽しめること請け合いである。これは女性が「戦隊モノ」をやるとこうなるのではないかという、実証例である。ぜひ皆さん、参考にして下さい。一般人の方は勝手にニマニマして欲しい。楽しかったですう~
- 感想投稿日 : 2016年5月13日
- 本棚登録日 : 2016年5月13日
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