トラップ・ハウス

著者 :
  • 光文社 (2012年5月18日発売)
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本棚登録 : 425
感想 : 86
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久々の石持氏の作品、しかも「キューブ」系の脱出できないモノ。この手の話はその閉鎖空間からどうやって出るか、そしてそもそもそこに閉じ込められた理由は?ということが焦点となる。そういう意味では、「キューブ」は新鮮味で「ソウ」はストーリーで乗り切った。
果たして本作は…。
学生10人が出れないのがトレーラーハウス。そもそもそこから無理がある。いくら閉鎖空間と言ってもトレーラーハウスだと10人もいたら何とかして出れそう。しかもその狭い空間のトラップで一人一人がダウンしていくというのは予想通りの展開ながら、その方法が画鋲とか、椅子の足をきっておくとか、まるでドリフみたい。
せまい部屋なのに時間ごとに仕掛けに気付いたり、ロジックの流れがあまりにも不自然。犯人の意外性も特になく、あっさり終わった。
う~ん、石持氏の他の作品から見ても平凡以下の出来かな?
米澤氏の「インシテミル」を読んだ時のような肩透かし感がある。
10人の必要性もないから、人数を減らして若手俳優を集めて90分のドラマ化かな?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サスペンス
感想投稿日 : 2016年4月21日
読了日 : 2016年4月21日
本棚登録日 : 2016年4月21日

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