人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた

  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2015年3月25日発売)
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感想 : 4
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 プロレス好きとして最後の拠り所は「確かに八百長と言われても仕方ない部分はあるが、彼らが真剣に戦えば世界最強なんだ」。ところが、異種格闘技ブームで「どうやらそうでもないらしい」とヘナヘナ腰砕け。矢尽き刀折れた。
 オカルトも同じ。「どうも怪しい。でも好きなんだ」という気持ちは譲れない。
 その昔、スプーン曲げ少年が調子の悪い時にトリックでスプーンを曲げた。決定的瞬間を写真に撮られ、一事が万事インチキにされてバッシングを浴びた。この辺りの構図もプロレスと似ている。
 
 大槻発言「筒井康隆の著作に、人の考えが読める美人超能力者(テレパス)が主人公のSF3部作があって、そのヒロインの火田七瀬は人間がどんだけくだらないことを考えているのかがわかってしまって、苦しむんです。/今、現実がまさにネットによって、火田七瀬の世界になってるわけですよね」
 私も常日頃、匿名掲示板のドス汚い書き込みに「テレパシーが使えるというのはこういうことか」と感じていた。オーケンにテレパシーならぬシンパシーを覚えてしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年12月27日
読了日 : 2018年12月27日
本棚登録日 : 2018年12月27日

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