閉じられた世界の王が作った悪夢から、ずっと逃れられないでいた子供の話。
カルト的人気を誇る謎の作家・三島加深のファンサイトで知り合った顔も本名もわからない7人は、サイトの管理人・ジョーカーからの誘いで3日間のミステリーツアーに参加することになった。一番に謎を解いた参加者に贈られるのは、三島加深の未発表原稿。しかしゲームだったはずのツアー中、参加者の1人が消え、もう1人が殺されてしまいーー!?
劇中劇を扱ったストーリーは、現実の彼女らと設定上の彼女らとが入り混じり、謎を一筋縄では行かないものにしていて良い。
ミスリードのためだけに見える不審な行動には、納得させる説明というかフォローが欲しかった。そして真相の部分が少し強引。
でも次に誰がゲームオーバーになるのか? 彼女らの行動は本心なのか、“指令”によるものなのか? ハラハラさせる要素が組み込まれていて、全体としてはなかなか面白かった。
(その行動は指令か本心か、の部分をメインに置くともっと違ったミステリーができるかもね)
(キャラノベルとしても立っている。草薙の「寿命が縮んだ」シーンは萌えた。そして高瀬みたいな、頭がいい嫌なやつは嫌いじゃない)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月15日
- 読了日 : 2011年9月15日
- 本棚登録日 : 2011年9月15日
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