悪の教典 下

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  • 文藝春秋 (2010年7月29日発売)
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感想 : 787
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ハスミンがサイコパスかどうか‥んなことはどーでも良い。個人的読みどころは1クラスまるまる皆殺しという荒唐無稽な計画を実行し、隠蔽するといった現実感のない話をホントに小説のなかで実現できているところだ〈結局は実現しなかったけれど〉 というより実現できるんじゃねーの?って気にさせる力をもった作品だった。
生徒からも教師陣からもptaからも信頼された教諭が自らの性質によって段々と崩壊に向かっていく様は痛快で面白い。とくに後半はひと息に読んでしまった。ただラスト、AEDの録音機能によってハスミンの罪が暴かれるというのは、いささか安易だったのでは?と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月28日
読了日 : 2015年4月28日
本棚登録日 : 2015年4月15日

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