「そのケータイはXXで」でこのミステリーがすごい大賞を取った著者の二作目。ちなみにこの作品の主人公が今作の主人公でもあります。
気付かぬうちに毒を飲まされた高速バスの乗客たち。見えぬハイジャック犯からの通告は、「ババぬき」に勝った者に解毒剤を与えるというもの。
迫るタイムリミット。命を懸けたババぬきが始まった・・。
・・・と書くと、前作のようなハイテンションなサスペンスミステリなのかと思いきや、ハラハラもドキドキも謎も恐怖もスリルもない、結局なにが書きたかったのかが分からない、はっきりって、いただけない作品でした。
稚拙な文章、稚拙な構成、生き生きとしていないキャラクター、強引な展開、どれを取ってもお世辞にも良いとは言えません。
前作は荒削りながらも「勢い」があったのですが、今作はその勢いすらありませんでした・・。
作者がカードゲームについての豆知識を書きたいがためだけの小説のような感じ。それも非常に浅薄なものです。
残念。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2010年7月4日
- 読了日 : 2010年7月4日
- 本棚登録日 : 2010年7月3日
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