上役の不正を正そうと血気盛んな若侍達。逆に窮地に陥りそうなところを、凄腕の浪人が助太刀していくが。。。
派手な力比べというよりも、敵の大目付側との知恵比べの穂がメイン。ガサツでざっくばらんな三十郎の態度のせいで若侍から誤解を招いたりもありながらの、シーソーゲーム展開が面白い。三十郎がバカにしたりもする城代家老の妻と娘のおっとりとした態度との緩急もまた物語にアクセントを加えている。屋敷襲撃の恐れに慌てふためく大目付たちとユーモラスな表現もありながら、最期三十郎と敵の用心棒等の一瞬の一騎打ち。突然のクライマックスにアッと驚かされる。
本当の名刀は鞘に納まっているもの。との実は観るべきことは観ている家老の妻の言葉で締められるのも含蓄がある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代劇
- 感想投稿日 : 2024年2月3日
- 読了日 : 2024年2月3日
- 本棚登録日 : 2024年2月3日
みんなの感想をみる