「本というものは、我々の内なる凍った海に対する斧でなければならない。」とカフカは友人宛の手紙に書いたそうです。
△▼△▼以下ネタばれ?アリマス
城に招かれたのに一向にたどり着けない主人公、他愛もないやりとりが延々と続くだけの内容。
読み終えて当初全く意味が分かりませんでした。
ただ、解説を読んでカフカが出生の悩みを抱えていたことや、冒頭の言葉を知ると、本書の印象がガラっと変わります。
城にたどり着けない=社会に溶け込めない疎外感。かなと解釈しました。
カフカの《凍った海》を考えたとき、この本の分厚さが絶望的に重く感じられました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月8日
- 読了日 : 2022年10月6日
- 本棚登録日 : 2022年10月6日
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