水上の旅、ドライブの旅、鉄道で世界絶景めぐり、文化に親しむ、世界の美食を求めて、スポーツの旅、空からの眺めを楽しむ、歴史を味わう に分け旅の形を提案。書いてあるのはパック旅行ではない独自の旅の形で、とてもこの通りの旅は実現しそうにないのだが、編集の妙か、大きな誌面のせいか、小さな地図のルートの赤い線と厳選された写真をみながら、楽しい空想に満たされます。
「インディアン・パシリック号」(オーストラリア)に乗って、西にパースからアデレード、シドニーへと向かう。
「シベリア横断鉄道」これはモスクワ、北京、どちらから行ってもいいんだろうが、魅力的ではある。
「ムーア人のスペイン」 これは文化に親しむ旅
セビリア、コルドバ、グラナダ、ロンダとぐるりと回る。
スペインを8世紀から支配していたのは北アフリカからきたムーア人だった。彼らはこの地をアル=アンダルスと読んだ。現在はアンダルシア地方。ムーア人は乾いた平地に水をひいて、ザクロ、オレンジ、レモン、アオプリコット、サフラン、サトウキビ、米といった新たな作物を栽培した(これってパエリアのもとだよねえ)
400年以上にわたって、アンダルシアはヨーロッパでもっとも文明の華やかな栄えた地域だったのだ。セビリアには狭く曲がりくねった道にバルコニー付きの白くて白い家、冷たい水が流れる泉を配した中庭など典型的なアラブの町並みが広がる。・・ふむふむそうなのか。コルドバは250年にわたってムーア人の首都だった。70もの図書館があり、医学や哲学、科学、音楽を学ぶものが集まる学問の中心地だった。
アンダルシアがふたたびカトリックの君主の支配下におかれたとき、グラナダは生き残ったムーア人の首都となった。・・いまいちスペインにはなじみがないのだが、ちょっと興味を持った。
31×24cmの大きくて重い本。
2007.12.3初版第1刷 図書館
- 感想投稿日 : 2021年6月16日
- 読了日 : 2021年6月16日
- 本棚登録日 : 2021年5月10日
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