1963年公開、ということでセリフに昭和30年代の現代ものの日本映画の香りがした。木さると雲太郎が若い恋人同士という設定で、「チェッ」などという雲太郎のセリフがあったり、木さるの醸し出す雰囲気が30年代の現代ものの若い女性のしぐさ。
どうしても1999版と比べてしまう。筋が分かっているのでこれからどうなるのか、という見方ではなく、ここはこう撮ったのか、という見方になってしまった。短い分テンポがいいのかと思ったが、そうでもなかった。篠田版は長い分説明が丁寧で筋が分かりやすかったのだ、とわかった。石川五右衛門のからみがある分篠田版の方がオチ的にはおもしろい。が衣装とかは工藤版は質素でそこは歴史の雰囲気を感じた。
特典映像で雲太郎が「期待の新人」河原崎長一郎だったのにはびっくり。だれにでも若い時はあるのだ、なんて思ってしまった。
1963東映
2021.10.27レンタル
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画 邦画(時代劇)
- 感想投稿日 : 2021年10月27日
- 読了日 : 2021年10月27日
- 本棚登録日 : 2021年10月26日
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