踊り続けるんだ、とにかくステップを踏み続けるんだ。最初に読んだときは高校生のころで、そのときは何を示唆しているのかよく分からなかったけど、何度目か読んだときに腑に落ちた。それはきっと、どんなにつらくても生きて踊り続けること、なんだと思う。村上春樹の小説の主人公は皮肉が得意で悲観的で、生きることを諦めているような気配があるが、だけどその奥には生へのかすかな希望がある。生きればいい、そう言われてるような気がしたとき、この本は自分の中の記念碑的なものになった。
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- 感想投稿日 : 2020年4月19日
- 読了日 : 2020年4月19日
- 本棚登録日 : 2017年6月14日
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