ぼくんち<全> (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2003年4月12日発売)
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感想 : 88
5

この漫画を読むと、業田良家『自虐の詩』の結末を思い出す。
それは次のようなものである。

「幸や不幸はもう良い
どちらにも等しく価値がある
人生には明らかに、価値がある」

不幸や汚わいを知らずに人生を肯定することは容易である。
だが、不幸のうちにおいて、それでもなお、人生を肯定できるのは強靭で崇高な精神の所産である。

自分は試されていないな、と。自分は試される場で勝負できていないな、と自己反省。

無頼派西原と抒情派西原の地続きが確認できるのも面白い。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 西原理恵子
感想投稿日 : 2009年7月5日
本棚登録日 : 2009年7月5日

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