神は銃弾 (文春文庫 テ 12-1)

  • 文藝春秋 (2001年9月4日発売)
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感想 : 42
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この翻訳者、山の手育ちじゃねえの?パンクのボキャブラリーに「悪臭を放つ」なんて言葉はねえよ。ジャンキーが「道路脇の灌漑用水路」なんてニュースキャスターみたいな言葉使うか?それに「トチ女」ってなんだよ?造語?「トチ狂った女」?「大人になったとちおとめ」かと思ったぜ。こんなのググらせんなよ。極めつけは「ちん○こ」、これには流石のオレ様も笑っちまったぜ。「こ」がかわいすぎるんだよ「ぽ」で止めろよな。BiSH見習え。
それに長い修飾語を逐語訳して「ゆるやかな水の動きの向こう側に射している一日の最後の陽の光」とか、クソ真面目かよ。"fuckin ○○"とか"goddamn ○○"とかを全部律儀に「クソ○○」と訳すのもクソ真面目だしな。元々、原文が全般的に大クセ比喩のテーマパークだろ、こっちは中々入ってけないんだから訳の構文は解りやすくしてほしいもんだ。危うく完読を諦めそうになったぜ。
しかし、論理よりも表現が大事な作品なのに、これほど表現が伝わらないとはな…映像化作品のほうが良さそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2022年9月22日
読了日 : 2022年9月20日
本棚登録日 : 2022年4月17日

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