不毛地帯 全5巻完結セット (新潮文庫)

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感想 : 8
5

過去読了分。
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2005年08月03日00:29
山崎豊子作品は多く読んできたが、
この本も読めば読むほど惹き込まれる。

第二次世界大戦中 陸軍大本営として指揮を振るっていた主人公壱岐正。思いがけない終戦を向かえ対ロシア停戦交渉に赴くも、拘束され、11年間激寒のシベリアの地で拘留される。

ようやく日本に復員し、彼が第二の人生に選んだのは総合商社。日本の経済成長の中で、彼の洞察力・戦略により徐々に活躍の場へ。

この小説は、元伊藤忠商事会長 瀬島龍三氏がモデルとされている。

1.シベリア時代の不遇な不毛な環境と元軍人達との交流
2.高度経済成長下の闇の世界を垣間見ながら発展していく商社マンの姿
3.家族と女流陶芸家との関係

山崎豊子さんの綿密な取材に基づく商社の描写は恐れ入るところ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年2月14日
読了日 : 2005年8月3日
本棚登録日 : 2015年2月14日

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