炎立つ 四 冥き稲妻 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1995年10月4日発売)
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感想 : 43
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藤原経清と結有の子・清衡が主人公となり、前九年の役後から後三年の役後までを描いている。
清衡の半生はひたすら忍耐に次ぐ忍耐の日々で、読んでいるこちらも辛く、ときには我慢ならなくなりながら物語を追った。
清衡は「経清と貞任の思い描いた楽土の夢」「民のための国」という念願を成就させるために耐え続け、ついにそれを成し遂げる。
ここまで来るのにどれ程の血が流れたのかを考えると、虚しくも感じる。しかし、遂に父や安倍一族、物部氏の大きな夢が果たされたのだった。
それにしても、高橋克彦さんの想像力に圧倒される。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(国内)
感想投稿日 : 2022年1月12日
読了日 : 2018年4月30日
本棚登録日 : 2018年4月30日

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