身体のいいなり

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2010年12月17日発売)
3.74
  • (28)
  • (64)
  • (52)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 441
感想 : 71

乳癌を患った、とはいえ元は病気知らずのパワフルな人なんだろうとばかり思っていたので、幼稚園から虚弱体質、などと聞くと、私と変わらない人だったんだ、とまずは驚きでした。不調を抱えていても自分のしたいことを貫いてきた姿勢には、不調のせいにしてダラダラと過ごしてきた私としては「ははぁ」とひれ伏したいほど、頭が下がる思いです。
大病にかかっても手遅れになるまでほっておいたらいいや、などと無責任な思いでいましたが、実際に病を得たときにかかるであろう費用についてや、復帰後元の通り仕事ができるのだろうかとか、どれだけいろんな人の迷惑になり、世話にならないといけないのだろうかなど、ひしひしと考えさせられました。
不調の多い身体からは極力目をそらしてきましたが、身体のいいなりになる心地よさを知りたくなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本のノンフィクション
感想投稿日 : 2011年7月12日
読了日 : 2011年3月2日
本棚登録日 : 2011年7月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする